烏賊葉書が出来るまで

 同居人氏が、新しい絵柄の葉書を刷っていたので、
写真を撮って型染め(合羽刷り)の工程をご紹介。

 カラーの図案を型染めする時は、
 

 この様に、複数の型を彫ります。
 色の数だけ型を作ることが多いようですが、
1つの型で複数の色を染めたり、
同じ色でも型を分けて作ることもあります。
 更紗(http://www.futaba-en.jp/dyeing/sarasa.html)の様な複雑極まる柄を染める場合、
1つの柄を染め上げるために100枚以上の型が彫られるとか…
型彫り職人さんも大変ですが、染める人も大変そうです。

 今回は、赤と緑が同じ型なので、型紙は2枚彫ってあります。
 
 
 型の他に使用する道具は、


 梅皿と、
 

 型染め用の筆です。
型染め用の筆は、普通の筆のように先が細くなっておらず、
色を塗るのではなく、刷りこむのに適した形です。

 

まず刷り込むのは赤と緑の2色。


刷り上がりはこんな感じ。
まだ何かよく判らない絵柄ですね。



 この上から、黒を刷りこんでゆきます。
2枚の型の絵をぴったり合わせるのはかなり難しいです。
「ホシ」と呼ばれる針の先程の目印を頼りに、慎重に作業します。

 

絵の具を乾かして、出来上がり。



 写真左端の烏賊(スルメイカ?)に続く、
第2弾アオリイカ絵はがきの完成です。
 

アールヌーヴォー調の型紙


こちらの図案が、


型彫り、糊置き、浸染などの行程を経て、

 

このハンカチになります。

 当たり前のように見えるけど、図案に忠実に彫り上げ染め上げていくのはかなり大変なこと。
 ハンカチを手に取って見てみると、スムーズな曲線の美しさに惹きつけられます。
 
 こちらのハンカチは、葛飾区産業フェアに出品予定ですよ。

 第34回葛飾区産業フェア 公式サイト

 
 
 

第28回葛飾区産業フェア

 どうもご無沙汰しています。
肌寒い日があると思えば、汗だらだらの暑い日もまだ続いていて、なかなか身体にこたえます。
皆さんも風邪などには気を付けて下さいませ。
 

 葛飾区の職人さん達にとって、年に2回の大イベント、「葛飾区産業フェア」まで、あと1ヶ月弱と迫ってきました。

 同居人氏は矢田型紙店のブースで、

栞と化学藍染めのハンカチを出品しています。

 染色・型彫り関係のみならず、葛飾区の職人さん達が沢山出店されているので、工芸好きな方はなかなか興味深く見ることが出来るかと。
 
 10月の26、27、28の3日間、葛飾区青砥のテクノプラザ葛飾で開催。
 青砥の駅から歩くことも出来ますが、少し複雑な道のりなので、亀有駅からバスで行くことをオススメします。 
詳しくは産業フェア公式ページアクセス | 第28回葛飾区産業フェア 公式サイト をご確認下さい。

ホームページ作りました。

 ちまちま作っていたホームページが一応完成。

 http://katamukadeya.web.fc2.com/
(ブログ「むかで屋日常」という文字をクリックするとこちらに戻ります)
 実は大学時代少しだけHTMLをならったことがあったり、
友人のためにホームページを作ったりもしていたので、
「まあ、簡単だったよな」とたかをくくって作り始めたのですが、
いや、かなり大変。

 あんなに面倒な事をきちんとやれるんだから、
WEBデザイナーさんとか、ネット関連のお仕事をしている人は偉大だよな。
 
 ともあれ、このために区民パソコン教室に通ったりしたもので、
完成したのは大変嬉しいです。

 完成品をそのまま守り続けるんじゃなくて、
時々手を入れながら運営していくつもりです。
特にリンクはこれから充実させてゆきたいので、
「ここにリンク貼れば…」的なことがありましたら、ぜひ教えて下さい。

 

東京堂書店アトレヴィ東中野店

 8月31日にオープンしたばかりの、「東京堂書店アトレヴィ東中野店」まで、偵察に行ってきました。

 東中野の駅までは、都営大江戸線新江古田駅から2駅で行けます。
東京堂書店さんは、シブく幅広い品揃えと、落ち着いた雰囲気が持ち味の神保町の良心。
大手ナショナルチェーンほど出店に積極的ではなく、神保町以外の店舗はこれまで1軒だけ。それが、ここに来て郊外と言って良い東中野に出店するのは、意外な展開です。
どんなお店か一回見ておかねば、開店記念プレゼントもあるし…と言う訳で、早速足を運びました。
 

 
お店は駅ビルの3F。2階のエスカレーター前には、話題書のディスプレイがあって、期待をもり立ててくれる
 

 お店に入ってまず目に付いたのが、店内(106坪との事。駅ビルの書店としては標準的な広さだと思う)の4分の1程を占めるフェア棚。
そこで展開されているフェアは、「晶文社在庫僅少本フェア」「宮本常一フェア」「酒と肴フェア(ねじめ正一吉田建一など)」、オリジナルグッズがどかんと展開されていた「松田優作フェア」
最近他の本屋でもよく見かける「作家の本棚」は、大崎梢、坂本司両氏の選書。
さらには、横溝正史作品のカバー絵で著名(らしい)な、杉本一文氏の原画展も開かれていました。
スペースの関係上、ひとつひとつのフェアを構成する本の種類は決して多くはないものの、選書をした書店員さんが選び抜いているのがわかる、密度の濃いフェアになっています。
 さらに面白いのが、フェア用の棚。客の頭上を横切るように斜めに棚が設置されていて、そこにも書籍やDVDが…敢えて見にくい場所に本を置くことで、ちょっとした探索気分を抱かせてくれるという、粋な演出ですね。
 それから、棚の一部が黒板の様な素材で作られていて、そこにチョークでフェアのタイトルやちょっとしたコピーを書き込める用になっています。店内にはポップの類がなかったので、その代わりに書き込めるようにしたのでしょうが、棚に直接コピーを書き込むという発想は今までなかったので驚きました。惜しむらくは、チョークの文字がところどころ消えかけていたこと。指紋などが残っていたので、恐らくお客さんが触ってしまうのでしょうが、ついつい触れたくなる気持ちはわからないでもない。これから、どんな形で黒板を活かして行くのか、試行錯誤が続きそうです。

 
 フェア以外に充実していたのが、文芸書と文庫。
逆に、他ジャンルの単行本と、コミック&雑誌は、必要最小限と言った品揃え。
近所に他の書店があっても棲み分けられるので、それはそれで良いのかも。
コミック棚に、「ONE PEACE」が全巻揃っていて、この広さのコミック売場で全巻置いてあるなんて、やっぱり凄まじい人気なんだな、と思いました。
  文庫は、ちくま文庫講談社の学術&文芸文庫、新書だったら平凡社新書あたりが充実してました。
 特に、講談社の文芸文庫は棚の2分の1位を占めていて、

ミドルマーチ〈1〉 (講談社文芸文庫)

ミドルマーチ〈1〉 (講談社文芸文庫)

そう、文芸文庫といえばこの色とりどりのカバー。
遠くから見ると、グラデーションが美しくて花畑のよう。
しかし、文芸文庫は(需要と供給の関係で仕方ないとは言え)1000円オーバーなので、買えませんでした。

 あまり大規模ではないですが、雑貨のコーナーもあって、洋物のハサミやボールペンと、たくさんの種類のマスキングテープが置いてありました。
小紋という模様(http://www.viva-edo.com/komon/lay_same.html)のマスキングテープがあって欲しかったんですが、買いそびれてしまいました。
 
 あと残念だったのが、「Peper Back Cafe」が満員で入れなかったこと。
コーヒー一杯180円というお値段と、お店の雰囲気が実に素敵だっただけに、ちょっと残念でした。
 しかし、同じ駅ビルのデリフランスというカフェで、アイスティーとホットケーキをいただきました。
非常においしゅうございました。
 
 結局、1時間ぐらい棚を眺めたすえ、

この本を購入しました。
荻原魚雷さんは、以前に「古本暮らし」という本を読んで面白かったのです。
「本と怠け者」ってタイトルもよいですしね。
 
 「東京堂のポイントカードを作らないか?」と聞かれて、ちょっと悩んだ末に作ることに。
 これから、お世話になる事も多くなりそうです。

江古田音大通りの「Oilife」様にご紹介いただきました。

 いつもお世話になりっぱなしの、雑貨屋さん「OILIFE」さん。
むかで屋の絵はがきについて、非常に愛のある(?)紹介を書いていただきました。
http://www.oilife.info/%E7%99%BA%E6%B3%A8-%E6%96%B0%E5%95%86%E5%93%81%E5%85%A5%E8%8D%B7%E6%83%85%E5%A0%B1/nucleus%E5%85%A5%E8%8D%B7%E6%83%85%E5%A0%B12/
 
 最高です好きです、売れるかどうかは判りませんが・・・

というフレーズに愛を感じるのは私だけ?
いや売れますって!…たぶん…かな?